投資用不動産をする際にほとんどの方は現金ではなく、ローンを組んで投資用不動産を購入します。では、このローンはだれでも借りることができるのだろうか?という点です。
いろいろ調べていると昔に比べて最近は、各金融機関の融資のハードルが下がっていて、借りる側にとっては有利にはなっているようです。ただし、自分の属性(年収や年齢)や金融機関によって融資金額が変わってきます。このほかにも、投資用不動産のエリアが決められている場合もあります。また、買いたいと思った物件があってもその物件を扱っている不動産会社が推奨している金融機関しか使用できない場合もあり、融資条件が満たさなくて希望した不動産を買えない場合もあります。金融機関ごとの不動産投資用ローンの仕組み、金利、融資枠、融資の条件を把握する必要がありますので、投資用不動産ローンについてまとめてみました。
不動産投資用ローンとは?
ワンルームマンションからアパート一棟等、投資用不動産を持ちたい場合、ほとんどの場合ローンを組みます。その際利用するのが、投資用不動産ローンになります。各不動産業者によって優遇金利を引っ張れている金融機関と提携している投資用不動産会社もあります。例えば、不動産会社Aの新築ワンルームマンションを購入する場合は優遇金利でローンが組めるといった(ただし中古ワンルームマンションは不可など)不動産会社もあります。
個人で投資用不動産ローンを引っ張りたい場合は2017年2月段階だと平均的に多い金利は2%前後ですので、3%以上の金利の金融機関は避けた方が良いでしょう。ただし法人として投資用不動産を持ちたい場合の金利は会社の財務状況や、金融機関のルールや条件などがある為、1%未満のものもあれば、3%を超える金利まで様々です。また、個人の場合はほとんどの場合は変動金利ですが、法人の場合だと会社の財務状況や、金融機関との契約条件によって固定金利を選択できたりもします。
住宅ローンと投資用不動産ローンの違いはなにか?
住宅ローンと投資用不動産ローンの違いって何か気になりますよね。
住宅ローンとは「マイホームを購入する際に自己資金がない場合に使用するローン」として活用し、投資用不動産ローンは「融資してもらった資金を使い投資用としてアパートやマンションを購入するためのローン」
と意味が違ってきます。さらに、審査基準も住宅ローンより、投資用不動産ローンの方が厳しいです。また、金利も投資用不動産の方が一般的には高いです。返済年数もネットなどで住宅ローンを使用して投資用不動産の購入資金に充てられたなどの話がありますが、実際には金融機関から借りる際の名目が違うことから金融機関に嘘をついている事になります。つまり「詐欺」と言っても過言ではありません。
もし住宅ローンを使用して投資用不動産を購入した事が金融機関にバレるとローンの一括返済もしくは所持している物件を手放すことになります。バレたらそこから住宅ローンを投資用不動産ローンに変えたら良いなんてそんな簡単な考えには行きません。投資用不動産を購入する際にローンを組む場合は必ず投資用不動産ローンで組んでくださいね。
投資用不動産ローンを組む金融機関はどのように決めるのか?
ほとんどの方は投資用不動産を購入したい物件の不動産会社が推奨・提携する金融機関から融資してもらうという流れが一般的です。ですので、自分の欲しい物件があったとしても不動産会社の推奨・提携している金融機関の融資審査に通らないとまず物件の購入ができません。ですが、富裕層や法人の方で別の金融機関ともともとお付き合いをしていて、欲しい物件の不動産会社が推奨・提携している金融機関より良い条件で融資をしてもらえる場合はそちらを選択できる場合もあります。不動産会社によっては物件購入の際、推奨・提携している金融機関に融資してもらえれば優遇金利で融資してもらえたりしますので、しっかりと事前に欲しい物件を取り扱っている不動産会社が推奨・提携している金融機関の融資条件がクリア出来るのかなど調べておく必要があります。
まとめ
不動産ローンと言っても住宅ローンと投資用不動産ローンとの違いをまず知らないと後々大変なことになりますので理解しないといけない大きなポイントになります。また、投資用不動産ローンは住宅ローンに比べ厳しい審査基準だという事も理解する必要があります。投資用不動産ローンは物件を扱っている不動産会社が推奨・提携する金融機関を使用するのがほとんどです。
金融機関は不動産会社の物件にもよりますが地銀・大手都市銀行・信用金庫・信託銀行などさまざまです。自己資金で投資用不動産を一括購入する方もおられますが、私はオススメはしません。なぜなら融資を最大限に引っ張り、毎月の支払いを家賃収入で補えば手持ちのキャッシュをほとんど痛めずに投資用不動産を持てることになるからです。(もちろん家賃保証など重要な条件も込みのお話で一概には言えませんが)結論、投資用不動産ローンの融資条件をクリアできる方は融資してもらい投資用不動産を買う方法がおススメです。