投資用不動産はまだ一般市場でも購入出来ている時代ですよね。ですが、一般の私たちが不動産を買えなくなる可能性も出てきます。それは、GPIFが投資用不動産マーケットに参入する可能性があるからです。GPIFが投資用不動産に参入してくると色々な問題が発生します。そもそもGPIFとは何か?知っている方は少ないと思います。そもそもGPIFは何をしている組織なのか?また、GPIFが投資用不動産に参入してくることによってどんな問題が起きるのかをまとめてみました。今はまだ一般市場でも投資用不動産を購入出来ますので、今のうちにGPIFという存在を理解しておきましょう。なぜ今投資用不動産の需要が高いのかわかると思います。
GPIFとはなにか?
皆さんは「GPIF」というところを知っていますか?GPIFという言葉を知らない方が多いと思います。初めは私も知りませんでした。GPIFとは、年金積立金管理運用独立法人というところです。名前だけ聞いても何をしているところかいまいち分からないですよね。分かりやすく言うと、厚生年金保険や国民年金保険のお金を管理運用しているところです。GIPFが管理している資金は現段階で140兆円と莫大な金額で、世界で一番なのです。アメリカや、中国とかよりも上なのです。びっくりですよね。その資金を使用し投資用不動産を購入する時代が来る可能性があるのです。
現時点ではGPIFは投資用不動産は買えない
莫大な資金があるGPIFですが、今はまだ投資用不動産に参入出来ていません。その理由としては年金法(GPIF法)により参入してはいけないという法律があるからです。なので現時点でGPIFが資産運用している種類としては、
1.国内債券・・・33.26%
2.国内株式・・・23.76%
3.外国債券・・・13.37%
4、外国株式・・・23.16%
5.短期資産・・・6.46%
という割合で資産を運用しています。GPIFは資金を分散投資という方法でリスクヘッジをしています。総資産140兆円ほどあるものを色々な方法で資産運用しているということが分かりますね。ここに投資用不動産参入となると、ほんの数%でも一般の私たちからしたら莫大な資金になるということが分かりますね。
GPIFが投資用不動産を購入出来たらどのような問題が起きるのか?
GPIFの総資産140兆円の一部でも投資用不動産に行くと色々な問題が発生します。問題としては、
1.GPIFが投資用不動産参入により一般マーケットまで物件が回らなくなる
→数%でも大きい資金なのでその資金を投資用不動産に入れられると一気に数年先までの物件が埋まり、買えなくなります。
2.需要と供給が絶対に追い付かなくなる
→ただでさえ現時点で、建設が遅くなっていますよね。それに不動産だけでなく、ホテルなどの民泊もこれからどんどん増やしていかないといけない状況です。さらに都市部の土地が少なくなってきているという問題も発生してきています。
3.物件価格がさらにあがってしまう
→需要があるとどんどん建物価格と土地価格が高くなることにより物件価格が上がります。
物件価格が上がることにより、入居者には多大な影響を与えることになります。ですが、家賃相場があがると入居者が減少しますよね。こういった状況があり、現時点ではGPIFが投資用不動産に参入できない理由になっているのです。
まとめ
現時点ではGPIFは投資用不動産に参入できません。ですが、投資用不動産に参入してくる可能性は大いになります。GPIFが投資用不動産に参入してくると私たちにも必ず影響してきます。物件を購入出来たとしてもごく一部のお金持ちのみになる可能性が高いです。物件を購入し、持てたとしてもリート(複数の投資家からお金を集めて物件を購入する仕組み)でしか持てないと思います。最近、投資用不動産の需要があるのはこういった背景があるからこそ購入が増えてきているというのもあります。今は、投資用不動産を購入できたとしても数年後には買えなくなる可能性も十分に考えられます。投資用不動産に興味があり、購入を考えている方は早めに購入した方が良いと思います。